平成17年10月12日(水)

「無線ICタグによる凍結精液管理システム」の開発について

(課題名:無線ICタグによる凍結精液の管理法の確立)

 岐阜県 畜産研究所 (高山市清見町)では、平成16年度より、京都大学、伊藤忠商事?との共同で凍結精液への無線ICタグ(μチップ:日立製作所開発)の活用についてシステム開発をして来ました。

 今回、開発したシステムは、世界で初めて凍結精液ストローに無線ICタグを装着することにより、凍結精液の管理の合理化を含め、特に血統が重要視される和牛の世界において、凍結精液と生産された子牛を最先端技術によって紐付けすることを可能にし、牛肉の信頼性の向上につながるものと考えています。また、凍結精液1本1本に対応した授精・受胎状況、分娩状況等の情報を把握することにより、今まで実施されていない雄側からの受胎率向上研究への応用が期待されます。

 この研究課題は現在継続して実施しておりますが、凍結精液管理システムの概要説明とデモンストレーション並びに今後の展望についての情報提供を、平成17年10月12日午前10時30分から11時30分に、岐阜県畜産研究所において行いました。

 新聞7社の取材がありました。

岐阜県畜産研究所長が概略説明を兼ねて挨拶を行う。

開発した「無線ICタグによる凍結精液管理システム」について概要を説明を行う。

人工授精を行うために、ミューチップ付き凍結精液を凍結精液保管器から取り出している。   
人工授精を行うために、ミューチップ付き凍結精液を凍結精液保管器から取り出し、リーダーで読み取りを行う。
人工授精終了後、人工授精結果をパソコンから登録している。